2020年4月23日木曜日

かたあしだちょうのエルフ

文・絵:小野木 学
出版:ポプラ社

今回は絵本としてはずいぶん迫力のある表紙からの紹介です。

アフリカに住む子供が大好きで元気な青年のだちょうエルフはみんなの人気者でしたが、ある日ライオンから子どもたちを守るために戦い、片足を失ってしまいます。
厳しいアフリカでの生活で片足を失ったエルフは食べ物も取れなくなり、段々とやせ衰えていきますが、そこにまた子どもたちを狙う黒ひょうが現れて。。。

全編が木版画で描かれている「かたあしだちょうのエルフ」は1970年に出版され、教科書にも載っていた話です。
絵が怖い~。と言われることもありますが、読み聞かせで話をするとみんな静かに聞き入ってくれます。
エルフの最後の姿にかわいそうと言ったり、疑問を持ったり、読後に子どもたちがさまざまな思いを持ってくれる話だと思います。

読み終わってから、お子さんと「どうしてかな?」「どう思った?」と話してみるのもいいかもしれません。
ちなみに私は幼稚園の先生に読んでもらい、号泣した記憶があります。

2020年4月18日土曜日

みえるとかみえないとか

 作:ヨシタケシンスケ
相談:伊藤亜紗
出版:アリス館

今回は飛ぶ鳥を落とす勢いのヨシタケシンスケさんの作品紹介です。
彼の本はとてもコミカルでクスッと笑えるお話が多いのですが、内容はとても深く考えさせられる作品です。

このお話は、色々な星の調査をする地球の宇宙飛行士が目が3つある星についた時のお話です。
2つしか目がないなんて、背中が見えなくて不便だね。と言われたり、この星にも2つの目しか見えない人がいたり、すべての目が見えない人もいる。
二つの目で見ている自分の世界と、見えない人が感じる世界の違いを知ることができます。
また違う人たちでもどこか同じところがあったりもする。
そんなことを改めてわからせてくれます。

話の中で目が見えない人たちばかりの星では『声のいい人がモテる』という一節があり、声と顔のイメージが違うとよく言われる私は声だけならモテたのかも~?なんて思ったりしました。

子どもは素直に楽しく読め、大人は深く考えられるお話。
学校の読み聞かせでは高学年に読んでみたいな。と思わせる一冊です。

2020年4月16日木曜日

はじめてのキャンプ

作・絵:林 明子
出版社:福音館

今回は、少し長めの絵本です。
実は100ページあるのですが、文字は少なく、どのページにもふんだんに林明子さんの絵が描かれています


ちっちゃいなほちゃんは、お隣のともこおばさんが主催する大きい子のキャンプに行きたくてたまりません。
でも、ちっちゃい子はすぐに泣くし、大きい荷物を持てないし、まきを集められないし、夜怖がるからダメ。と大きい子たちは大反対。
そんな中、ともこおばちゃんから「暗い外にひとりでおしっこに行ける」ことを条件に連れて行ってもらいます。

キャンプ当日、なおちゃんは小さいながら重い荷物を持ち、まきを拾い、大奮闘。母親目線で読んでいると思わず涙が出てきそうになります。
なほちゃんは、みんなでご飯を食べ、花火をし、怪談話を聞きます。
さて、くらい夜にちゃんとひとりでおしっこに行けたかな?

翌日の朝、すこしお姉ちゃんになったなほちゃんの元気な言葉が心を打ちます。

初めてひとりでキャンプやお泊りにいく子どもに読んであげるのにぴったりな一冊です。

2020年4月15日水曜日

ともだちひきとりや



作:内田麟太郎
絵:降矢なな
出版社:偕成社

子供達に人気シリーズの一つ「おれたち、ともだち」です。一冊読むと違うシリーズを読みたくなりますよ。きつねとおおかみのやりとりが面白く、友達思いなんです。カラフルな絵も子供心を引きつけてくれます。

うちの上の子はあまり読み聞かせは興味ないですが、こちらの本は聞いてくれてました〜。落ち着かない男の子にオススメです👍

おやすみ、はたらくくるまたち




文/シェリー・ダスキー・リンカー
絵/トム・リヒテンヘルド 
訳/福本友美子
ひさかたチャイルド


今回は、寝かしつけに使っていた絵本の紹介です。

題名にある通り、はたらくくるまたちが出てきます。
クレーン車、ミキサー車など5台の車たちの仕事納めの様子が楽しく描かれています。

クレーン車は最後の鉄骨をおろし、長いブームを縮めてから眠ります。
他の車もそれぞれの仕事を終え、眠りにつきます。

クレパスで描かれているようにみえる絵がとてもきれいで、はたらくくるまはコミカルに描かれていて、絵を見ているだけでほっこりとした気分になります。

最後にみんなお休みと静かに眠ると同時に子どももぐっすり。。。。
というわけにはいきませんが(笑)、静かな気持ちになれる絵本です。
但し、学校の読み聞かせでは朝から眠くなってしまうと困るので、読んだことがありません。

他にも『よるのきかんしゃ、ゆめのきしゃ』『おはよう、はたらくくるまたち』のシリーズがあります。

2020年4月13日月曜日

しごとをとりかえただんなさん


作:ノルウェーの昔話
絵:ウィリアム・ウィースナー
訳:あきの しょういちろう
出版社:童話館


今回はノルウェーの昔話の紹介です。

昔、農家のだんなさんがいつも家にいるおかみさんを見て「お前はいいな~。一日家にいて楽で」と言います。そこでおかみさんは「じゃあ明日から仕事をとりかえよう」と言い、二人は仕事を取り替えます。
旦那さんは、家の仕事など簡単簡単と始めますが。。。

この本の秀逸なところは、家の中で悪戦苦闘ている旦那さんの絵と、その横に描かれている外で黙々と仕事を進めているおかみさんの絵の対比です。
そしてこの話が1972年に書かれたという事も驚きです。(日本語訳されたのは2007年ですが)


最後がどうなるかは読んでのお楽しみですが、おかみさんはとても心が広く、旦那さんもとてもやさしい心の持ち主です。
子どもへの読み聞かせはもちろん、できれば世の中のパパさんたちにぜひとも読んでもらいたい一冊です。

2020年4月11日土曜日

どじにんじゃ


作・絵: 新井 洋行
出版社: 講談社


第二弾の本の紹介は「どじにんじゃ」です。
2013年の発売の本ですが、みなさんご存知でしょうか?
私はつい最近読みボラに地域で参加してくださっている方が読まれていて知りました。


くせ者にさらわれたお姫様を助けるために忍者が城に忍び込みます。
助けるための術をいくつも披露しますが失敗ばかり。
読み聞かせの時には
「ただし・・・○○すべからず」と失敗する様子に子どもたちは大爆笑。
「次はなに?なに?」と言ってきます。
最後は無事にお姫様を救い出せるのか??

5分程度で読める短い絵本なので、一年生でも自分で読むことができます。
読み聞かせをするのもとても楽しい本です。

とにかく笑いがほしいときに読んでみてください。

バムとケロのおかいもの



書名:バムとケロのおかいもの
著作名:島田ゆか
出版社名:文溪堂

第一弾の本の紹介は「バムとケロ」シリーズの「バムとケロのおかいもの」です。
有名なのでこのシリーズを読んだ事がある人は沢山居るんじゃないでしょうか?

作者の島田ゆかさんはカナダ在住の方で、お買い物で出てくる市場が昔ワーキングホリデーでカナダに住んでいた時の市場と似ていて懐かしいです。バムとケロ以外のキャラクターが色んなところに小さく書かれていて何度読んでも子供達と「ここに居る!」と見つけあいっこして楽しく読ませて頂いてます。

前にもこのシリーズの大型絵本を読み聞かせで読んだら子供達は皆んな楽しんでいました。大きな教室では大型絵本を図書館で借りるのがおすすめです。

2019年度の本の履歴

昨年度の本の履歴のリストをまとめました。PDFなのでご自宅のプリンターなどでプリントアウトしてみて下さい。

https://drive.google.com/file/d/1J49lZS7R5RsZqwsLpk6W8T8gfb16iVQJ/view?usp=sharing

2020年4月6日月曜日

ブログ開始

読み聞かせボランティアのブログを開始しました!

一般公開でブログを開始します。📖

読み聞かせボランティアが子供達や親御さんの為に本の紹介などをこのブログで書き溜めて行こうと思いブログを開始しました。沢山の子供達がいろんな絵本に出会える事を願います。